◆画廊・ギャラリーめぐり 「その入りづらい理由とは」
入ってみたいが…
ここでは、画廊とギャラリーは一緒と考えてください。
「入りづらいけど行ってみたい(購入はまだ考えていない)」という方へお伝えします。
「入りづらい」
「もういかないかも」
とか
「楽しかった」
「またいきたいかも」
とか。
そんなふうに思った自分は、どういう場にいたのだろう?
自分も「見せる側」と「見る側」を経験しながら、少しずつ分かってきたことがあります。
今回は見る側だった自分を、思い出しながらお話しします。
入りづらい
「怖がらずまず、落ち着いてください。」
※なんだかお使いの電源プラグは入っていますか?みたいですが。
画廊は、美術館とはちがって、鑑賞代金は必要なく、基本無料で展示を見ることができます。
ごくたまに、有料制の企画展もありますが、有料の場合は入口に必ず表示があるはずです。
絶対に何かを買わないと画廊から帰れないのでは!?
…と気負わなくても大丈夫。
自分の「なんだか好き。気になるな~。」に出会える場所が画廊です。
しかも、近距離で。
なんなら買えちゃうんですが。
その距離感が魅力でもあるのです。
入り方がわからない
「怖がらずまず、落ち着いてください。」
たぶん
「話しかけないでオーラ」
の方には基本、画廊の方は話しかけません。
画廊側の察しは速い。
それでも、画廊の広さは美術館とはちがってコンパクトなところが多いです。(3人入るといっぱい!なんてところも)
今入ったら自分と画廊の人、または作家さんしかいない、ど、どうしよう~、となったら
軽く会釈
または、そっと
「こんにちは~、みせてください~」
と言ってみてください。
画廊だけでなく、どのお店へはいるときも挨拶は基本ですよね。
双方悪い気はしません。。
お互いにちょっと和みますし。
なんなら、わたしも和みます。
一瞬だれもいないように見えても、入るとき小声で挨拶すると
「はーい」「どうぞー」
って奥のほうから返してくれます。
画廊側の察しは鋭く、柔らかい。
あとは基本、放っておいてくれます。
え?
向こうがぐいぐい話しかけてくる?
それは、、、たぶん
あなたが本日最初のお客様だったのかも。
入った理由を話したほうがいいの?
作品をみて、こちらが知りたいことや作家さんへ伝えたいことがあったら話せばいいのです。
話しかけられない限りは、無言でかまわないと思います。
いまは画廊のホームページや作家のSNSで、作品が見られる良い時代になりました。
その時の「なんか気になる」「好きかも」も、充分な理由になるでしょう。
わたしは、雑誌の広告欄や、文化施設に置いてある案内状が目に留まり
「あ、近くまで出かける予定があるな、行ってみようかな」
という事が多いです。
どのくらい滞在する?&帰るタイミングがわからない
入りづらいうえに、出づらい。
困った。
大丈夫、入れたのなら必ず出口はあります。
作品を見て何かひとつ、自分の好きなかたちとか色などを
「見つけられたな。うん、よし!」
と納得したら出る。
会場にいた時間が、たった5分でも
「納得したら出る」
と前もってルールを作っていました。
そして、長くても滞在は
20分くらいかなあ…
です。
よほど好きな作品の前から動けない!とか、作家さんとのお話を楽しんで、という場合は別としてです。
画廊というのはコンパクトな空間であることが多いので、
混んできたら出る。
もうちょっと見たかったなー、と去りがたいのであれば少し時間をずらして再訪するとゆっくり見られますよ。
いや、混んでいる人々に紛れて見たいんだ、という方。
アリだと思います。
忍んでいくのもアリだと思います。
◇画廊、ギャラリーは見るだけなら無料
◇そっと挨拶すればお互い和む
◇自分の「好き」を見つけたら滞在時間は短くても長くてもO.K.
ちょっぴりリラックスして、画廊やギャラリーをのぞいてみてくださいね!
私のはじめての画廊・ギャラリー巡り
初めて上京した時、わたしは画廊、ギャラリーの多さにびっくりしてしまいました。
路面店、ビルの地下、古民家、入り組んでいる古いアパートメント、等々。
次からは、がっつり運動靴で行くからね!
と決意を新たにしたものです。
(地理や距離感覚のないわたしには運動靴は標準装備。)
これを片手に!「ギャラリーガイド銀座」
中央区銀座には、画廊やギャラリーがひしめき合っています。
そこで初心者に嬉しいのが「ギャラリーガイド銀座」。※無料です。
40以上のギャラリーの情報が地図付きで載っているミニ冊子。
わたしは、地図で①番と記されているOギャラリーさんでいただきました。
そう、この地図を片手に記されているギャラリーへいけば
「地図をたよりに来たんだな」
と察してくれる。
初心者としてちょっと楽になります。
また、あとから自分の好きなカフェや文房具屋さんなどを、地図に書き足していくのも楽しいです。
独特な空気、感じる?
「入りづらさ」はここにも原因があるのかなあ、と思ったのが「数」。
わたしの地元は、町なかへお出かけしても画廊・ギャラリーがひしめき合っている、という環境ではありません。
その上、見に来る人の数が、都内に比べて圧倒的に少ない。
なので、見に来たお客さんの印象や、画廊・ギャラリー側の対応が記憶に残りやすい。
だから初めての人ほど、ひしめくところへ行ったほうがいいかも、と思いました。
さらりとハードルの高いことをいいました。
確かに最初はちょっと緊張しますが、慣れてくると気さくで入りやすい画廊・ギャラリーがたくさんあることがわかります。
ぜひ、楽しんでめぐってほしいです。
いかにもな場面に出くわす
10年以上前、社会人になりたての頃に洗礼(?)を受けたことがあります。
ギャラリーへ1歩入ると常連の方とオーナーさん?か、作家さんとお友達?なのか、わからない組み合わせの数名が、一斉に、ぱっと顔をこちらへむけたんですね。
「あ、やられる※」と思いました。
※やられません。
例えるなら、西部劇に出てくる主人公がその土地のバーへ入ったとき、カウンターに座ってる人から受ける視線。
ひとり旅をして、辿り着いた見知らぬ町の寂れたバー入ったときの「ソレ」ですよ。
今なら、
気にし過ぎだったのだわ。
…と、なんてことないのですが。
え? もし、そんなふうに見られたらどうしよう?
…と、心配しないでください。
「あー、これが西部劇のアレか~。」
と、できるだけチャーミングに思い出し笑いをしていただければいいです。
くれぐれも
「はん、西部劇のアレか。寂れた喫茶店のソレか」
と鼻をならさないように。
須藤萌子の銅版画、ドローイング作品、ワークショップイベントを紹介するサイトです。
こちらもご覧ください。
https://sudohoko2016.wixsite.com/sudohoko
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