◆名画を模写 『白のシンフォニー 2』ジェイムス・ホイッスラー 『ゆる模写カレンダー2021』 6月

2022年2月22日

『白のシンフォニー 2』
ジェイムス・ホイッスラー
日本趣味がチラリ

6月を飾るのは、『白のシンフォニー2』ジェイムス・ホイッスラー


原作は、ロンドンにあるテイトギャラリーが所蔵。

マサチューセッツ州ローウェルに、土木技師の息子として生まれたホイッスラー。
家族の事情もあって、ロシア、アメリカ、パリと引っ越しの多い少年時代を過ごします。
本格的に画家として頭角を現すのは、、30歳近くになってから。

『白のシンフォニー2』 は、サロンの落選展ですが、マネが描いた『草上の昼食』と同じく注目を集め話題となり、「独創的な画家」としてデビューを果たします。

「え、なんで団扇持って立ってる女の人を描いた絵が独創的なの?」
と、今なら思われるかもしれません。
ざっくり説明すると、当時は油彩画で描くモチーフにはランク付けがされていて、宗教画や、その意味合いを含んだ静物画以外を描くことは、サロン(老舗の公募展のようなもの)にとって
「とるに足らない」か「ありえない」ことで、
風景画や、何気ない仕草をしている人間を描くことは
斬新なこと」だったんです。


ホイッスラーの銅版画

興味深いのは、美術解説をする人たちが絶賛するという彼の作品のひとつに「銅版画」があること。
そのクオリティは

「レンブラントに次ぐ」

なのだそう。

若いころ雇われていたワシントンでの沿岸測地測量所で、地図の複写の仕事で得たエッチングの技法。
それが、後に、彼の名声を残すことに繋がるのですから、人間どこで才能が開花するかわからないものです。

ちなみに、勤め先である測量所での勤務に、ホイッスラーは3か月しか耐えられなかったそうです…
でも、とにかくうまい。

そんな抜群の感覚を持つホイッスラーが描く『白のシンフォニー2』は、白い洋服を着た少女を描いたシンフォニーシリーズ、3点のうちのひとつです。

涼し気なドレスの白、
少女のけだるい表情、
日本美術に関心を持っていたことが垣間見える、団扇や花瓶のモチーフ。

日本の梅雨に寄り添ってくれると思い、6月の挿絵にえらびました。
なんだか団扇が欲しくなってしまいました。

団扇に興味のある方はこちら
塩見団扇 日本製(MADE IN JAPAN) うちわ 都の風 (秋草) 2721 24cm×37cm

団扇のデザインに興味のある方はこちら
芹沢銈介全集 第22巻 字模様・うちわ絵

作品ウェブサイト

須藤萌子の銅版画、ドローイング作品を紹介するサイトです。
こちらもご覧ください。
https://sudohoko2016.wixsite.com/sudohoko