◆名画を模写　『ブランコ』フラゴナール　『ゆる模写カレンダー2021』　３月

2021年3月20日2022年2月22日

3月を飾るのは、『ブランコ』ジャン・オノレ・フラゴナール

ロンドン
ウォレスコレクション蔵
1767年
原画サイズ　81×65㎝

18世紀フランスの巨匠。

絶頂期には「フランスで最も成功した画家」と言われたフラゴナール。
彼の描く甘く享楽的な世界観も、フランス革命によって、時代遅れとなってしまいます。

そんな彼が筆をとるのをやめて勤めた先は、なんとルーブル美術館の管理官。

そのまま、世間から忘れ去られる晩年に…。

うっとりするようなローズピンク、甘い夢を"全部乗せ"したような作品

ロココでローズピンク、甘いフランスの夢を"全部乗せ"したような作品『ブランコ』。

作品の右にはブランコを押す夫が、妻である彼女をやさしく見つめています。
その反対側の左手に、バラの茂みにひそみ、めくれ上がるスカートからみえる肢を覗く男性が。
それを挑発するように、彼女が跳ね飛ばしたサンダルが宙を舞う。
俗に言ってしまえば「浮気現場」なんですよねこれ。

こんな優美で呑気な浮気現場を、見たことない。

作品のタイトルや、作家の名前を知るともっと楽しくなるかも

最近「フラゴナール」という香水のブランドがあるのを知りました。
聞いただけで、甘ーいイメージが広がります。
いくつかテスターで、香りを嗅いだことがあるのですが、実にロココでした。

実際、画家フラゴナールの出身地である南フランス、プロヴァンス地方のグラースは、香水産業の盛んな都市だったそうです。
流石、ブランドの名にブレなし！