◆名画を模写 『舟遊びの昼食』ピエール=オーギュスト・ルノワール 『ゆる模写カレンダー2021』 1月

2022年2月22日

「舟遊びの昼食」ルノワール
『舟遊びの昼食』ピエール=オーギュスト・ルノワール
比率や筆跡は気にしないで楽しむ

『ゆる模写カレンダー』って何?

月ごとにユル~く名画を楽しめる、『ゆる模写カレンダー2021』をつくりました。
名画の話に加え、

「なぜこの月にこの絵を選んだのか」

「そもそもこれはゆるいのか」

ユルくお話していこうと思います。
画家の名前やタイトル、どこに原作が所蔵※されているのかも記録しておきます。
※所蔵場所は模写したとき参考にした蔵書をもとに書いています。

1月を飾るのは、『舟遊びの昼食』ピエール=オーギュスト・ルノワール

舟遊びの昼食』ルノワール
ワシントンD.C フィリップスコレクション蔵
原画制作年 1880-1881
原画サイズ 130×173㎝

巨匠、という私たちのもつ華やかな記憶とは裏腹に、13歳の頃は磁器の絵付け職人の見習いをしながらデッサン教室に通ったルノワール。
生活苦から解放されたのは、40歳くらいからだそう。
亡くなる数か月前、展示されている自分の作品を見るために訪れたルノワールのためだけに、開館したというルーブル美術館の粋な計らいの話が好きです。

家族や友人、恋人で集まって、そのひとときを楽しむ

改めて原作を見ると「ああ、楽しそうだなあ」って思います。
人が集まって思い思いにふるまう仕草や表情を描き分けるルノワールは、きっと、ふだんから人間のあらゆるポーズを観察する目をもっていたんだなー、と思いました。

年末年始は、結局故郷へは帰れませんでした。
一日もはやく、みんなの暮らしがととのうことを願っています。

作品ウェブサイト

須藤萌子の銅版画、ドローイング作品を紹介するサイトです。
こちらもご覧ください。
https://sudohoko2016.wixsite.com/sudohoko