◆『注文の多い注文書』 クラフトエヴィング商會・小川洋子(共著) 筑摩書房
【内容は伏せて表紙のみを紹介するブックカバーチャレンジ】
往復書簡のような物語
ある日、「今日は誕生日なのだ」と言ったら、地元の本屋にて父が買ってくれた。
(本当に誕生日だったのかは定かではない。)
『注文の多い注文書』は、作家の小川洋子さんと、クラフトエヴィング商會のおふたりが紡ぎだす、往復書簡のようなやりとりを深く味わえる一冊。
この方達の、静謐で誠実な仕事のかたちを読み進めると、なまけ癖のある自分がちょっぴりピンとなる。
あれこれと、せわしなく考えてしまうときは・・・
制作に集中している時は「ひとり」であることがうまく作用しているのを感じる。
でも、なまけて手を止めてしまうと、ついつい妄想があらぬ方向へ乱れ、飛んでいく。
日々研鑽する知人・友人(ジャンルは違えど職人や作家をしている)の顔と作品が浮かんでは消える。
自分のやっていることは、中二病(私の場合は高2病か…)の域を出ないのかなぁ…と膝を抱えて閉じ籠もりたくなる。
世の中には、溢れた幸せをお裾分け(シェア)できる作家もいるだろうに。
じゃあ、やめれば?ちょっと、休んだら?
そういう事じゃなくて…。
悶々。
この本は、そんなときの鎮静剤がわり。
すぐ手が届くところに置いてある。
続けよう、淡々と。
『注文の多い注文書』
クラフトエヴィング商會・小川洋子(共著)
筑摩書房
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注文の多い注文書 (ちくま文庫)
《余談》:クラフトエヴィング商會のおふたりが、三浦しをんさん、岸本佐知子さんと参加している『罪と罰を読まない』も、私の中では最近のヒットです。
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『罪と罰』を読まない (文春文庫)
須藤萌子の銅版画、ドローイング作品、ワークショップイベントを紹介するサイトです。
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