◆『手品師の帽子』 ストーン・ブレイン 安野光雅 童心社

2021年2月24日

ブックカバー
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一目ぼれして購入

『手品師の帽子』安野光雅 童心社
わたしが20代後半くらいのとき、六本木の新国立美術館地下にある、ミュージアムショップへ偶然出店していた古本屋さんから、一目惚れして購入したものである。

共著のストーン・ブレイン氏(笑)いわく、
エイプリルフールにとっておきの真実を語るために、友よ、私は、毎日、ばかりついて暮らさねばならぬ』
そうである。
それは、ナビ派の画家ピエール・ボナール(1864-1947)が残した言葉の、
『絵を描く上で最も相応しい方法としてひとつの真実を見出すために、たくさんの小さなを重ねること』
に似ている。

しかし…。
その時の美術館の企画展が目的で行ったはずなのに、展示されていた作品の記憶が無い
なんとも間抜けな話である。
今後どこかで話すとき、
「好きな作家の絵本を1冊買うためだけに上京したのだ」
と、言おうと思う。

ひとりで読める歳になっても楽しめる

思わず購入してしまったのは、実家に安野さんの絵本が何冊かあり、なじみ深かったこともある。
子どもだと馬鹿にせずに、「ひとりの人間」として接してもらっているような安心感がある。
だから、安野さんの絵本はいくつになっても楽しめる。

わたしが日々過ごしている中で、細かく書かれた(彫られた)植物や動物、文字のデザインに、ワクワクしてしまうのは、安野さんの本の影響があるのかもしれないなあ、と思った。

手品師の帽子
大好きな世界観

『手品師の帽子』
 ストーン・ブレイン
 安野光雅
 童心社

こどもの頃、手で挿絵を何度もなぞりました。
◆思い出の詰まった安野さんの本はこちらから
 あいうえおの本 (安野光雅の絵本)
 ABCの本 (安野光雅の絵本)

作品ウェブサイト

須藤萌子の銅版画、ドローイング作品、ワークショップイベントを紹介するサイトです。
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