◆紙の蝶 100羽日記 ⓻
2人展「しつらえ」によせて

「しつらい展」に向けて、最近考えていることがあります。
私にとっての「しつらえ」とは、
「これを家に置きたい」と感じながら、ひとつを選ぶ時間そのものです。
コロナ禍を経て、部屋の中で過ごす時間が増え、身のまわりにある小さなものや、
自分で選んだものに、思っていた以上に気持ちを支えられていたことに気づきました。
作品を飾ることは、特別な趣味の人だけのものではなく、好きなものを迎えることの延長なのだと思います。
3日間の展示では、作品そのものだけでなく、自分の「好き」を見つけ、
ゆっくり選ぶ時間も含めて持ち帰っていただけたら嬉しいです。
そもそも、「しつらえ」とは—
そもそも、「しつらえ(設え)」とは、
空間や場に合わせて物を整え、配置することを指す言葉です。
単に飾るというだけでなく、季節や用途、その場に集う人に合わせて空間を整える、
という意味合いを含みます。
古くは茶道や日本建築、料亭、旅館などで用いられることが多く、
床の間の花や掛け軸、器の組み合わせなども「しつらえ」と呼ばれてきました。
急に「料亭」、「床の間」や「掛け軸」が出てくると日本の伝統にもとづいた
「なんだか敷居が高く、間口の狭そうな話だな」
と私は思ったのですが、
現代においてなんとか言葉の置き換えをしてみると、
「この部屋をどう整えるか」
「この場所には、どんな物を迎え、どのように置くか」
といった、空間と物との関係を表す言葉としてなら、
わたしにも、またわたしたちにとっても、
日々の暮らしに関係のあるものになると気づきます。
“飾りたてる”よりもささやかで、
“片づける”ための便利さや、効率だけを求めるのではなく、
暮らしと空間を、自分の感覚で整えていくための日本語です。

7月2人展「しつらえ」→@shiturae_2026
📍 場所:MEI COFFEE & GALLERY
🗓 会期:7月 fri. | 18sat. | 19sun.
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夏の展示に向けて準備中です。
作家のプロフィールリンクはこちら ➔ [@hokosudo ]






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