◆祖母との思い出
ジュウベーちがい
子どもの頃、実家では祖母がシャム猫を飼っていた。
おシャムな彼は、みんなから
「じゅーべ~、じゅーべ~や~」
と呼ばれていたので、てっきり柳生十兵衛から名をとったのだとばかり思っていた。
彼亡きあと、なんとなくその話になったら、
「ちっがうわよ!ジューヴェよ、ルイ・ジューヴェのジューヴェよ。」
と名付け親の祖母に訂正された。
誰じゃそれ…。となったまま、孫の私は特に深めもせず時は過ぎ、今さらながら思い出してDVDを取り寄せた次第です。
ルイ・ジューヴェ出演の「どん底」。
鑑賞を終えて
シャム猫につけるくらいだから薄々気づいてはいたのだが、祖母よ、このひと…。
むちゃくちゃ素敵でないですか。
現代の表現でいうならば「推せる」。
モノクロ画面なのに、彼のまわりにシャム猫的な耽美な色彩がぶわーっと見える。
(ような気がする)
祖母とあの時、一緒にキャッキャしたかった…。
いやはやしかし素敵でないですかルイ・ジューヴェ。
死せる祖母、生ける孫を惑わす。
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作品ウェブサイト
須藤萌子の銅版画、ドローイング作品、ワークショップイベントを紹介するサイトです。
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