◆いま改めて思い出す名言たち

2021年2月24日

友人、家族、職場の先輩、後輩、著名人、、、名言は今日もわたしの身近に

じぶんの作品がどう思われているのか無性に気になる時期があった。

自分が、何か社会や世界の役にたっているのか。

いつになったら、
「制作しています。作家です。これが仕事です。」と言ってもいいのか。

つくる手が止まっていると、悩みは壮大になるのとで息が詰まる。
そんな時にモヤモヤを吹き飛ばしてくれた珠玉の言葉を紹介する。

王のように支配し奴隷のように働く』同級生が黒板に残した言葉

同級生が黒板に書いた言葉とは…

王のように支配し奴隷のように働く』は、絵画専攻クラスの小さな黒板に書いてあった言葉。

卒業後、度々思い出して「いったい誰の言葉だったのだろう」と調べたところ、アップル社のチーフ・エバンジェリストであり、企業家、投資家であるガイ・カワサキ氏の言葉だったことがわかった。
evangelistーの直訳は「伝道者」。現代だとITの世界でのトレンドや技術について、使い手や専門家などに分かりやすく説明し、正しい知識へと導く人)

たぶん、ガイ氏の

神のように創造し、王のように命令し、奴隷のように働く

のオマージュだと思われる。
決して暴君にはならないように自分を律し、己を高め淡々とはたらくこと…って意味なのかな。
それって、とってもむずかしい事だよなあ。

チームひとりひとりがそうであれ、ってこと…?

批評家に任せて、造るしかないんだ我々は』-先輩

手がとまって、考えだけぐるぐる暴れる…


制作を続けていて、作品がどう思われているのか無性に気になる時期があった。
制作している自分って傍から見てどんな感じなんだろう。
わからない。
いつになったら
「制作しています、作家です。これが仕事です。」
と言ってもいい状態なのか。
わからない。
美術やアートの月刊誌などを、読んでもわからない。
読めば読むほど、わからなくなる。

そういう紙面に、自分が取り上げられていないのにも関わらずに、この悩み様である。

そんな時に、半べそで相談した先輩から言われたのがこの言葉だった。

批評家に任せて、造るしかないんだ我々は』

それを聞いて
「気にすること」で頭がいっぱいで、制作の手も止まっていたのに気づく。

それからは制作のことで、少しずつ悩むこと、気にすることの「中身」が変わっていった。
わたしが好きな作家の、モチーフを選んだ理由だったり、そこに使う色や技法のこと。
そしてあらためて感じたのは、「つくることは、楽しくて、苦しくて、わからなくて…でもやっぱり楽しい」ということ。

少し楽になった気がした。

ちょっぴり、楽に。

◆美術系アーティストの名言は以下のリンクから
アーティストの言葉―美の創造主たちの格言

作品ウェブサイト

須藤萌子の銅版画、ドローイング作品、ワークショップイベントを紹介するサイトです。
こちらもご覧ください。
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