◆紙の蝶 100羽日記 ⓹

イメージの生成と派生

ニードルで、銅板に塗布した薬剤の上を
掻いて(描いて)いると、楽しい。
音がいい。感触もいい。

日常において、
剥がしたり、引っ掻いたりする行為は、
私のなかでは本来、あまりポジティブなものではないはずなのに。

削り出すと現れてくる板地には、
どこかワクワクするものがある。
触れてはいけないものに触れてしまったような、
わずかな背徳感。

それが、耳の付け根あたりで、ひそかに遊んでいる。

手を動かすたびに、その気配が少しずつ強くなる。
止める理由は特に見当たらない。

できることなら、
ずっとそのまま、遊ばせてやりたいと思う。

円い銅板に蝶を彫る

雑記

Posted by suho