◆アンデルセン原作『雪の女王』 ナオミ・ルイス(文)エロール・ル・カイン(絵)
【内容は伏せて表紙のみを紹介するブックカバーチャレンジ】
有名アニメの原作を知ると、両方の物語がもっと楽しくなる1冊。
『雪の女王』は、幼稚園児だったころのわたしが、カインの描く挿絵の美しさにド胆を抜かれた1冊。
これを読むと、その頃ちょっぴり情けない体験をした思い出がよみがえる。
幼稚園のお遊戯会、クラスで『雪の女王』をやるにあたり、物語を知ってもらおうと、先生が読み聞かせをしてくれることになった。わたしは、家にあるカインの絵本を読んで物語を知っていたので、「まってました」とばかりに持参して登園。
読み聞かせが終わり、絵本を返してもらおうと職員室へいくと
〈先生〉『(幼稚園に)くれるかと思ったー。』
と言われて
『え…?』
と、固まった記憶がある。
持ってきたイコール、園にあげなきゃいけないの?
たのまれても無いのに、そのお話の本を持ってくる、ってわたしが言ったから?
お家で「くれるの?」と「あげようか?」と人様に言うのは、おギョーギの悪いことだ(たぶん実家ルール)って言ってたよ。
っていうか、あげるって言わなかったよアタチ!
園児だった自分はモゴモゴしてるしかなかったのでした。
あれからン十年。
立派(?)に斜に構えたおとなになりました。わたし。
思えば先生から見て、「アタチ、そのお話もう知ってるし、ご本も持ってるワ」ていう園児は、相当こましゃくれた子に見えたのかもしれない。
冗談でも言って、ちょっと黙らせたかったのかな、て。
(ひねくれすぎ?)
もちろん絵本は無事に返してもらい、帰宅後、なんとなく事のあらましを家族へ訴えたのでしょう。
今でも手元にあるその本。
裏の見返しには祖母の字で(しかも油性ペン)で力強く『すどうほうこ』と名前が書かれている(笑)
こちらの雪の女王(モード系)もよろしく
雪の女王というと某有名アニメ映画を思い浮かべる方、多いでしょう。
物語や、登場人物など「原作とちがう」と決めつけず、ぜひ、両方楽しんでほしいなあ。
カインの描く「あー、こりゃ…まいっちゃうよね!」という圧巻の女王に、見とれてしまうかも。
アンデルセン原作『雪の女王』
ナオミ・ルイス(文)
内海宜子(訳)
エロール・ル・カイン(絵)
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