◆国立ベルリン・エジプト博物館所蔵「古代エジプト展 天地創造の神話」静岡県立美術館

2021年9月27日

エジプトの動物モチーフたち可愛い。

静岡県立美術館へ行ってきました


「古代エジプト展 天地創造の神話」

今年はなんだかエジプト展が多いような気がする。
王様ミイラたちの盛大なお引っ越しもあったことだし。

世界中にエジプトの美術品(というか出土品?)を所有している博物館があるなかで、
ここベルリンには、有名な「ネフェルティティ頭部象」があります。
社会の歴史教科書や、便覧でお馴染みのあれです。

さすがに、それは貸しちゃくれない。

夏休み期間の企画展は、お子さんたちの宿題をサポートしている感があります。
結果、大人にも大変わかりやすく、優しい展示になっていました。
展示室のテーマごとにムービーが用意されていて、アニメーションでわかりやすく説明する様子は、さながらアトラクションの順番待ちをしているよう。

1点、1点の出土品に要する展示ケースや展示のしかたが「大げさなくらい手厚い」。
おかげで、小さな装飾品やお守りに施された細工の陰影もはっきりして見やすかったし、ケースの周りをぐるりと歩きながら、好きな角度で棺を見ることもできました。

10年以上前に訪れたエジプトのカイロ博物館は、広大な建物のなかに、数えきれないケースがあって詰めこまれるように展示してあったっけ。
ミイラを展示している部屋はガンガンに冷房が効いていて、それらを見るには別料金を追加で払うシステムでした。
死してなお売れっ子…。

…やっぱり王様に会うのは特別なことなのかもしれない。

ミュージアムショップは、ライデンのエジプト展でのグッズに軍配をあげたい


ミュージアムショップは、展覧会の後に立ち寄るもうひとつのお楽しみ。
ちょっと欲しいなと思ったのは、鉛筆。
ヒエログリフとアルファベットがペイントされているもので「削っていくと解読不可能になっていくシュールさ」を感じました。

静岡県立美術館は建物探訪としても面白い!
隠れ場所のような休憩スペース、夏の緑がまぶしい

贅沢なひととき

静岡県立美術館は、常設展スペース、ロダン館の雰囲気も好きです。
途中の休憩スペースも開放感があって、静かに作品を見た余韻に浸ることができます。
美術館、なんであんなに椅子や休憩スペースがあるんだろ、と不思議でしたが、
「ぼんやりできる」「次の作品を見る前にちょっと頭の中が静まるまで待つ」
という時間が、とても大切なんだなー、と思いました。

2021年現在、エジプト展以降の展示予定は?

静岡県立美術館は、2021年9月6日より、2022年3月31日まで設備改修工事のため休館となっています。
メンテナンスを終えリフレッシュした静岡県立美術館で、様々な企画展、収蔵作品や常設展が見られるのが楽しみです。

静岡県立美術館のホームページはこちら
http://spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/

作品ウェブサイト

須藤萌子の銅版画、ドローイング作品を紹介するサイトです。
こちらもご覧ください。
https://sudohoko2016.wixsite.com/sudohoko

美術館

Posted by suho